2010年7月31日土曜日

高槻に辻斬り

 今日は朝から病院ボランティアで布切りをした。

 一緒にやっていた楽しいおばさんが言った。「小鳩はどこかへ飛んでいった。すると、今度は菅蹴りをしなければならなくなった。」と。沖縄と新自由主義、政治と金と世襲制で小鳩が飛び、消費税導入で菅蹴りをしなければならなくなったというのである。言い得て妙とはこのことである。早速昼からの組合大会の挨拶の席上使わせていただいた。ただ、私のオリジナルとして、「高槻では辻斬りがはやっている」と付け加えた。ちょっと難しかった(?)のかウケはもう一つであった。

 言葉の使い方が正しいかどうかわからないが、組合大会は「民主経営」、いわゆる利益を上げることを目的とせず、必要経費と最低投資分を除いて全てを労働者に還元するという経営方針の医療福祉の労働組合の大会だった。私は民間の労働組合の大会を見るのは初めてだったので、総括と運動方針案の提案と質疑、採決までご一緒させていただいた。

 それは当然のごとく医療と福祉の厳しい現場を知ることとなった。ただ、感想を述べると、経営者の側も労働組合の側もまだまだそれぞれの役割に習熟されていないなという感想を持ってしまった。労使で決めた内容がどうも文書でちゃんと交わされていないようであるし、日常の折衝もあまり機能していないようである。出来たら団交の場も見てみたい気になったが、それは無理な話だろう。

 夜は部落解放同盟全国連の会合にお招きいただき、一緒に闘うことを誓い合った。次回対市交渉があれば来たらいいとも言っていただけたし、全国連の婦人部隊会へのお誘いも受けた。是非とも行かせてほしいと言っておいた。さらに、高槻市の不当な市営住宅の立ち退き問題について相談を受け、調べてみる約束もした。

 そう、だんだんこの頃、相談が多くなってきて忙しくなってきている。市外からの相談には時間をとってなかなか一緒に行ってあげられない現状まである。相談が多いのは喜ばしいことでもあり残念なことでもある。

2010年7月30日金曜日

スイートクラブ

 今日はスイートクラブの昼食会に行って来た。スイートクラブは富田町病院の糖尿病患者会である。

 私は、BMIで言うと普通体重になるが、理想体重から見ると3,5キロほど肥えていることになる。18歳で京都市に就職するとき、大学の診療所で行われた検査で、糖尿病に注意するように言われた。糖の負荷検査で1時間後にでる値に異常があった。ただ、2時間後には正常値になるとも言われた。だからすぐではなくこれから気をつけろと。

 役所を辞めてまた肥えだし、とうとう10キロ肥えてしまい、1年かけてこれを元に戻したところである。

 昼食会が開かれたのは、梅田のETU。低カロリーのバイキングレストランだ。1000円+100円でドリンクバー付きになる。時間は1時間。野菜を中心に2皿たいらげ、満足して帰ってきた。

 帰ってきてからは、明日開かれるミニ懇談会のレジメの用意、昼からの健診介護要求者組合のレジメづくりで午前様になってしまった。

 今週で7月も終わり、来週からは8月。いよいよ私も61歳とお別れである。

2010年7月27日火曜日

辻元清美脱党

 辻元清美が社民党を脱党した。しかしまあこれまでよくもったものだと思う。

 彼女の政治生命は国土交通副大臣を辞めなければならず、泣き出したときに終わっていたことを知るべきだ。あんな時に泣いてはいけない。あれで彼女の限界を見てしまったと思う人は私だけだろうか。泣くなら今日脱党するときに泣くべきだったと思う。

 上原康介国土庁長官、北海道開発庁長官、沖縄開発庁長官も辞めるときに泣いた。この人もこれで終わりだった。上原氏は全軍労の委員長であり、私らの年代の憧れの人であった。その人も辞めるときに泣いた。この人もこれくらいの器だったんだ。あの時も悲しい思いをした。

 選挙に勝ちたい、国政を直接動かしたいという欲望にかられてのことと思うが、自分の力を過大評価してはいけない。所詮、自分が国政動かしていると感じたとしても、それは幻想であり、利用されているだけなのだという簡単なことが何故わからないのか私などは不思議に思う。左翼グループ出身の人でこういう人は何人も見てきた。時の支配者も自分には一目もに目もおいているのだと思い込んでしまうという過ちを犯すのだ。能力主義の罠はこんなところにも仕掛けられていることを知るべきだ。

 しかし、と思う。大阪人はこういう人を嫌う。高槻市は比較的昔の左派社会党が強かったところと聞いているが、そこでこういう事件を起こすと致命傷になる。彼女の思惑通りには選挙に勝てない。次回の選挙は勝つどころか、自民党の松浪健太に負けてしまうことだろう。社民党なら比例復活の可能性は大いにあるのが、無所属なら比例復活もない。彼女の政治生命は彼女の主張する来年4月に衆議院選があるとすれば、そこでおしまいということになる。
 
 今必要なのは彼女のような決断をすることでは絶対ない。

 私には憲法が危ないという認識がある。選挙が終わってこの間しばらく、政局の動きを伝える報道が全くない中で、今日の朝日の「核持ち込み解禁」報道だ。今、日本の闇の世界で醜い駆け引きが行われているように思えてならない。
 今一番必要なのは、新自由主義に対抗する勢力を如何に形作るのかに国民の課題は移ったのだと考える。この前の参議院選挙は「民主党どうこうよりも、自民党をたたきつぶす選挙だ」と私は訴えたが、今はそうではない。民主党や自民党の中の新自由主義を渇望し、憲法改悪を狙う勢力を国会で3分の2以下に割り込ませるかが焦点になっている。ほかのことは棚に上げても、民主党や自民党のたとえダーティーな人であっても「ハト」と手を結ぶことだと思う。それほど今の日本は危機的状態にあるというのが私の認識だ。この力を作れるかどうか。これで日本の進路が変わってくる。

2010年7月25日日曜日

二条城

 今日はうえだ下田部病院健康を守る会の脳卒中患者会の希望の会(のぞみの会)のレクリエーションで京都の二条城へ行って来た。二条城は京都市文化市民局文化芸術都市推進室所管になっている。まさか指定管理者委託?と思って調べてみたが、さすがに大丈夫だった。

 二条城近辺はは私にとって思い出の地である。私の38年間の京都市職員としての生活のうち、その12年間をすぐ横の児童福祉センター(児童相談所、知的障害者更生相談所)ですごした。千本丸太町には美味しい丼物、鯖寿司を扱っているお店もあったし、お寿司を家に持って帰ろうとすると、「絶対に今日中に食べて下さいや。せやないと責任もちまへんで。」という安くて恐いお寿司屋さんもあった。

 時間の都合で先に昼食ということになり、二条城の向かいの京都国際ホテルで昼食をとった。昼食は彩華弁当で、(http://rsv.fujita-kanko.co.jp/cgi-bin/cms/kyoto/display_rest_menu.cgi?restcd=azeria&month=07&category=lunch&hid=kkokusai&No=1761でなかなかの豪華版。少量ずつでもお腹はいっぱいになった。となってくると、当初の目的から少しはずれ始める。「二条城へ行ってきたん。へーっ」ということになり、この暑いときに二条城に行く方が変人扱いされ、半分も行かず、半数以上はレストランでビールを少しずつ注文して粘る大阪独特の風習に充ちていった。

 それでも、40数年ぶりの二条城であり、私は暑い中を娘と行って来た。二条城、結局京都市に住んでいる間は一回も訪問しなかったことになる。重大な役割を果たしたのが江戸末期という近い時代にあることも影響していると思うが、それでもやはりこの建物の重みは違う。堪能できた1日だった。

 それでは今日の怒りを一つ。吹田市から参加したグループは、吹田市から車いすが固定できるバリアフリー仕様のバスを借りることが出来る。ところが高槻市はそんなバスは持っていない。みんな守る会の方々が病院の送迎バスを運転しての参加である。絶対これはおかしい。心に刻んだ私であった。

2010年7月23日金曜日

後期高齢者医療

 後期高齢者医療の中間とりまとめ案が発表された。ニュースによると、後期高齢者制度実施前の制度に戻り、悪法が改善されたような報道が目立つが果たしてそうだろうか。どうも、誰も責任を問われない新しい制度を作って日本の社会保障制度を破綻させていく。そんな魂胆が見え隠れする。

 管首相が参議院選でギリシャを例にとって危機感を煽った。「皆さん、国家が破綻して初めて削減されたのは給与や年金ですよ」と。後期高齢者医療も、「皆さんの声に従って一歩後退しますが、責任は皆さんにあるのですよ。破綻したら皆さんに責任をとってもらいますからね。」と言われているようで恐怖を感じる。

 実はこの中間とりまとめ案、正式には「高齢者のための新たな医療制度等について(中間取りまとめ)<案>という153ページに及ぶ8つの資料からなる代物で、私も厚労省のホームページからダウンロードして冊子を作ったがまだ読み切れていない。

 ただはっきりしているのは、これから老人医療費が増えても、それをそのまま応益負担として被保険者に負担させない仕組みが必要だと思う。そんなことで財源は一体どうするのだ。笑止千万と言われるかも知れないがこれが一番もっともな案なのだ。
 不思議なことにこの国では、憲法違反の自衛隊にかかる費用や米軍関係経費については財源が問われない。必要なお金はあるのだ。私が言いたいのはここでも憲法を守ること。9条を守って軍備をなくし、25条を守って国の「社会保障」の責務を果たすのだ。これで国保の収支も改善されるし、老人の医療費も「福祉」制度に戻して無料化すればいい。お金持ちも私のような貧乏人も老人と子どもは全て無料。これが一番はっきりしていてわかりやすいと思うがいかがだろうか。もちろんお金持ちからはきちんと収入に見合った納税をしてもらうし、大企業からは社会福祉税をしっかりいただいた上でのことだが。

2010年7月22日木曜日

普天間基地即時閉鎖・新基地建設反対

 夕方5時からJR高槻駅前で「とめよう戦争への道!百万人署名運動・北摂連絡会」の街頭宣伝に参加してきた。訴えたのは、もちろん「普天間基地即時閉鎖・新基地建設反対」である。今日はマイクが私にも回ってきて、基地問題での街頭宣伝マイクデビューを果たした。これまでに障害者問題では12月3日から9日の障がい者週間で街宣マイクを持ったが、マイクを持つとやはり緊張する。そのためちょっとずるいことを考えた。これまでのこの運動の歴史と、してもらった署名がどうなったかを報告したのだ。そうすると細かい話になり、当然メモが必要。そうカンペ付きの街宣にしてしまった。次回からは度胸をつけてカンペなしに挑戦しようと思う。
 ビラには「民意を裏切った民主党の大敗は当然」「沖縄県民の足を踏みつけておいて「お詫びと感謝」とはなんだ。」等の文字がならぶ。この「お詫びと感謝」にはおもしろい話がある。管総理がこの発言をした当日、NHKのニュースが見られず、ニュースステーションを見た。この時、管総理のこの発言に間髪を入れず、「冗談じゃない」という声が飛んだのをニュースステーションはわずかに拾っていたのだ。さすが沖縄県民とその時は思ってうれしくなった。その後でNHKのニュースを見たが、このくだりは飛ばしてあった。ABC系列のわずかな良心だったのかも知れない。NHKニュースではこの手のことはよくある。6時や7時のニュースで言ったことが、ニュースウォッチ9では一部放映されないことがあるのだ。たぶん横やりが入るのだと思う。情けない限りである。だからNHKのニュースは解説が入らないアナウンサーの読む時間帯の早いニュースの方がおもしろいということになる。
 今日、基地問題に関する二つのニュースに接した。一つは米軍基地を抱える14の都道県が首相官邸に「沖縄の基地軽減」を要請したこと。もう一つは日米政府が8月末までの工法決定を先延ばしすることで合意したというニュースだ。沖縄仲井眞知事は言う。「普天間は東京では終わったことになっているが、沖縄ではますます燃えさかっている。」その通り。11月の知事選を控え、彼はどのように身を処したらいいのかわからないくらい沖縄の基地反対の声は高まっているのだと思う。詰まるところ共社(社共)と社会大衆党が候補者で統一できるかにかかっている。こないだの参議院選挙では社民党が沖縄で第1党であった。そして、沖縄県の投票率は最低だったことに注目しなければいけない。共社(社共)大で統一できれば投票率も上がるし勝利の可能性が広がる。まさに沖縄が今後の日本の進路を決定する試金石になっているのだと思う。

2010年7月18日日曜日

今日は高校の同窓会

 今日は高校の同窓会だった。と言っても同窓生は全国(中には上海というのもいる)に散らばっているから、多くは集まれない。「暑気払いの会」と称して大阪とその周辺に住んでいるもののみ12名が集まった。みんなもう60歳をこえているが、現役で働いている人はけっこう多い。私のようなボランティアは皆無だ。

 近くに座っていた現役教師と元教師のお2人に聞いた。なんと、大阪の府立市立の学校ではタイムレコーダーがおいてあるらしい。それも、お1人の方曰く、学校に入るときは入力を義務つけられているが、出るときはいいのだと。どうも超勤算定が面倒だかららしい。私も地方公務員だったが、私の時代は出勤簿にはんこを押すだけで事足りた。たぶん今もそうだと思うが、この間、私の所属していた京都市職労のホームページを見てみると、この4月から人事考課が入り出したとのことである。どこもかしこも大変である。

 話は変わるが、私は中学時代の友人とミクシィでやりとりしている。その方から連絡があった。沢田研二さんが今年の11月10日に「かながわ女性9条の会」主催の「愛LOVE9条」で持ち歌の「我が窮状」をみんなと一緒に歌われるという催しがあるらしい。たぶんインターネットで申し込んでの抽選になるだろうとのことで、その申し込みの依頼だった。もちろんOKだ。この歌は沢田研二さんが自分で作詞した歌だ。聞いてみたい方は、「我が窮状」と検索サイトに入れてひけば聞くことが出来る。これはたぶんNHKで放映されたものだと思う。私も聞き見ていた画面である。たぶん違法なサイトだろうからいつ消えるかは保証の限りにあらずだ。
 しかし、沢田研二さんも思いきったなと思う。こういう方が、まさに自分の信条に基づいて9条の会の運動に参加していただけることは本当に心強い限りである。9条を守るということは、偏向思想でもなんでもない。まさに日本の安全を守るために、世界の平和に寄与するための行動であることをしっかりかみしめたいものである。

2010年7月17日土曜日

障大連の決起集会に参加してきました

 昨日は、朝から肢体不自由児者父母の会の定例会があった。闘病なさっていた会長も久しぶりに顔を出され、喜ばしい限りだ。ただ、会の中身が気に入らない。
 予定がレクリエーションばかりで、報告事項も闘いの記録が全くないのは困ったものである。早速その他の議題のところで、6月末に発表された橋下知事の「財政再建プログラムたたき台」発表とその中身について発言した。特に障害者医療助成で、大阪府自らが調査した結果でも大阪府水準が全国最低というのに、大阪府が先陣を切ってさらに改悪しようとしていることに警告を発した。
 討議の内容も私からすれば不満足。「京都には同じ敷地内に7つのグループホームが建てられているところがある」とグループホームという名前だけにとらわれて「いいところ」というような発言もあった。ちょっと待ってほしい。私はすぐさま、「そんなところはグループホ-ムでもなんでもない。入所施設だ。現に大阪の障害者団体ではそんな馬鹿げたことを許さないよう交渉している」と反論した。
 とりあえず法人名を聞いてインターネットで探してみると、やっぱり法律上も「施設入所支援」の施設である。理事長も知った方であった。元々は知的障害者の更生施設(入所)におられた方だが、あまりの定員の多さに嫌気がさして独立し、当時の住宅公団の一室を借りられてグループホームから始めた方である。それが巨大化し、それぞれの棟の独立性は強化したものの昔おられた「入所施設」と変わらないものになったのかも知れない。どんな障害があっても引き受けられる方だったから、だんだんそうならざるを得なかったのかも知れない。複雑な気持ちになった。

 昼からは障大連の決起集会。500名が参加し、8月3日から始まる対大阪府交渉の要求事項と戦術を確認しあった。その後は大阪中央区民センターホールから大阪府庁までデモ行進。暑い中私でも相当ハードなデモ行進だったのにみんな本当によく頑張られたと感心するばかりだ。障大連と私には多少の意見の違いがあるが、障大連の集会にいるときが私は一番落ち着く。障害者運動を勧めるのは決して親や教師や施設職員などの代理人ではない。当事者はあくまでも本人。これが貫かれていることを実感できるからだ。

 夜は昼間デモであった障害者の方とガストで飲食。2時間半たっぷりと話し合うことが出来、有意義な一日だった。

2010年7月14日水曜日

情報公開請求

 7月8日、高槻市に対して情報公開請求してきた。内容は「生活福祉課(生活保護を担当)において生活保護費を支給決定に至るまでのフローが理解できる文書一式」。文書はあると言っていた。どんな文書が出てくるかわからないが、一部しか出てこないのであれば、さらに追求すらまでだ。
 
 何故私がこういうことをするのか。もちろん1000万円ののぼる使途不明金事件の全容を知りたいからだ。新聞報道によると、高槻市生活福祉課長(当時)がこれにかかわっているらしいと言う。6月議会で高槻市は自らを被害者として、この高槻市生活福祉課長(当時)を懲戒免職にし、高槻警察に告発したという。しかし、本当の被害者は高槻市ではなく市民であることは間違いない。また、高槻市保護課長個人にのみ責任を帰するべき問題なのか、高槻市の構造的問題なのかも明らかにしていかなければならない。

 この事件では、産経新聞が興味ある報道をしている。

 6/5付では、『生活保護費をターゲットにする「貧困ビジネス」を撃退するため、大阪府高槻市など北摂地域4市が、住居を失った生活困窮者を一時的にビジネスホテルに宿泊させ、悪質な「囲い屋」の介入を阻止する公的囲い込み事業を始めた。云々の記事である。これに当該生活福祉課長が実名入りで登場し、「以前は実態のわからない業者などが一緒でも排除することが難しかったが、相談者と直接会話できる状況を作ることで、貧困ビジネスの介入を阻みやすくなった」と指摘し、「出来る限り自立した生活を送ることが相談者のためにも自治体財政のためにも望ましい。」と自らの発案を誇らしげに語っている。

 ところが、

 それから6日後の6/11付では、大阪府高槻市は、生活保護費で1000万にのぼる不適切な支出が見つかり生活福祉課の副主幹の男性(生活福祉課長はこの4月から再任用され副主幹に降格している)が、電子計算システムを不正操作した疑いがあると発表した。市の調査に対し、副主幹は「救済できない生活困窮者を助けるのに使った。着服はしていない」と話している。市では告発も検討している。云々。

 さらに

 6/25付で、詐欺、有印公文書偽造、同行使の罪で高槻警察署に告訴し、同日付で懲戒免職にしたとつながっていく。

 どうも、産経新聞の取材の中で不正が明らかになっていったようである。

 私の生活保護事務の経験からすると、この種の事件は単独犯では起こりえない。保護申請を受けて面接調査し、保護費を計算し、経理担当者が会計支出事務を行う。この間に紙決済、紙記録も含めて何重にも不正が出来ないようにシステムを組んであるのが生活保護電算システムなのだ。保護費の計算担当は自分のIDとパスワードでその部分しかコンピュータをさわれないし、経理担当は計算担当が行った計算の会計事務しか自分のIDカードとパスワードでしかコンピュータをさわれない。コンピュータシステムをオールマイティにさわれるIDカードやパスワードを設定することは、そのシステムを自ら破壊することであり絶対してはならないことなのである。だから生活福祉課全体で不正をする「体制」が出来ていないと今回のような事件は起こりようがないのである。ログ記録のないシステムなどないから、誰がどのようにかかわったのかはすぐにわかる。

 高槻市は全容を市民の前に説明し、二度とこういう事件が起きないようにすること。責任は市長始め幹部職員にもあることを厳しく自覚してもらいたいものである。

2010年7月12日月曜日

気が重い?

 昨日の参議院選挙、私の投票した方は全て落選、その方の属した党も後退であった。残念至極だ。でもこんなことで停滞はしていられない。私自身も休むことなく今日から活動を始めた。

 市民の皆さんの中へ。そしてその生活を少しでも豊かなものに。何よりも福祉の制度を知らないことで利用できてない方をなくすために。憲法25条が生活の中で実感できる世の中めざしてじっとしてはいられない。

 今日もお会いした方々の中で、是非それではお願いしたい方がいらっしゃるとのお話をいただいた。どうも介護保険と自立支援法の利用で困っておられる方のようである。

 昔、「巨泉のクイズダービー」に出演されていた学習院大学教授の篠沢秀夫教授が、今ALS(筋萎縮性側索硬化症)で闘病生活をなさっている。奥さんと2人暮らしで、ご本人は介護度5の認定を受けておられ、身体障害者手帳も所持しておられる。しかし、介護度5の支給限度額では十分な介護が出来ないため、奥さんがお住まいの新宿区に障害者自立支援法の申請をなさったところ、65歳以上の高齢者には障害者自立支援法は適用していないと新宿区は回答したと言う。これは明らかに違法行為である。JNNがこの問題を取り上げ、長妻大臣も遺憾の意を表明し、新宿区長は謝罪した。

 しかし、これに類する例は各市町村で多々存在するのである。障害者自立支援法には65歳以上の方は介護保険が優先するという規定があるだけなのに、「介護保険の決定が障害者自立支援法に優先する。」とねじ曲げて解釈する自治体が絶えないのだ。
 極端な話、介護保険で自立と判断されても、障害者自立支援法はその障害者に「自立支援法による障害区分認定」を再度行い、障害者自立支援法は適用されるわけである。篠沢教授の場合、介護保険医定めのある給付については足りない分について上乗せ援助を、介護保険に定めのない給付については横出し援助がされて当然なのである。

 これが案外知られていない。生半可な知識で介護保険のケアマネさんが役所に行っても、役所は上手くごまかしてしまうのである。まだまだ活用できる制度はいっぱいあるのである。

2010年7月11日日曜日

参議院選挙に思う

 参議院通常選挙の開票速報が傍らで流れている。

 どうやら、私の投票した候補は1人は落選、もう1人は落選確実だ。

 私自身は、今回の選挙については、争点は護憲か改憲かの憲法問題であり、民主党の動きに一喜一憂するのではない自民党を四分五裂させる闘いだと訴えてきたから、結果には不満足この上ない。

 しかし、前進面もある。一つは投票率が最近一定の水準を維持するようになってきていることである。これは、国民の生活が逼迫し、その原因を政治に求め、よりよい政治のあり方をめざして票が流れていることを示していると思う。一時期投票率の低下が気になったが、この投票率の維持は大きな国民の意識変革の表れであり大いに歓迎したいと思う。
 もう一つは、投票行動の表れとして、時の政権が国民民衆の意に沿わない施策を実行しようとすれば、必ず審判を受けるということがはっきりしたことだ。昨年私たちは自公の暗黒政治に審判を下したことがこのことを端的に物語っている。
 この間、民主党を中心とした3党連立政権は、平成22年度予算で多くの施策を実行したが、民主党マニフェストに書かれていたもののうち、老人施策についてはことごとくその施策の実行を裏切った。後期高齢者医療の廃止延期しかり、公的年金控除の増額措置や老年者控除の復活はなされなかったことである。市民税、国保料、介護保険料、後期高齢者医療と目減りが続く年金受給額に、消費税10%と来れば、多くの年金受給者は民主党政権にそっぽを向いてもおかしくない。障害者が一致団結して「障害者自立支援法の廃止」を勝ち取ったように、老人を無視した施策を強行しようとしたことに老人が大きな反発を持ったことは間違いない。

 老人福祉の理念は「老人は、多年にわたり社会の進展に寄与してきた者として、かつ、豊富な知識と経験を有する者として敬愛されるとともに、生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障されるものとする。」ということだが、今の民主党政権はこの理念を忘れてしまったのである。「誰が今のニッポンをつくってきたかわかってんのんか」という声を私の周囲ではよく聞く。この声に民主党が答えられず、適切な対応がとれなかった。これが民主党の敗因の一つである。これまでの老人と違って、現代を生きる老人ははっきりとものを言い、行動する誇り高い老人なのである。このことは民主党に限らず、全ての政党が肝に据えておいてほしい事柄である。

 さてこれからどうするか。結果は結果である。どういう政権が出来上がるのか私には予測できないが、どんな政権が出来たとしても、国民民衆の要求実現のため団結を強め、時の政権党を要求で包囲していく、そういう運動を強めていくとしか言いようがない。世の中そんなに簡単に変わるものではない。あきらめることなく粘り強い闘いを継続するしか私たちには方法はない。私たちの要求を実現しない政権党には手痛い敗北を喫してもらう以外にないのである。

 管総理の記者会見が始まった。冒頭の話で、「消費税問題は唐突だったが、決して議論まで封じられたと言うわけではない」と語った。何ともはや脳天気な首相である。選挙結果を国民目線で見られない。そんな脳天気なことを言って自民党に近づいていったら、国民民衆はもっときついお灸をすえることになりますよ。菅さん!

2010年7月8日木曜日

ホームページの基礎が出来ました

 今日になってごそごそして、やっとホームページの基礎がアップできるところまでいった。でもまだ何も掲載していない。ちなみに、ホームページアドレスはhttp://takatukinowada.life.coocan.jp/ですのでよろしくお願いします。

 今日は続いて自立支援法に関する相談。これは圧倒的に必要な日数を役所が認めてくれないというものだ。例えば外出介護、高槻市は大人は36時間、児童の場合は12時間と決めている。ただ、障害者団体との交渉の中で、実際に必要であるのであれば、個別のケースの中で具体的に考えていくというところまでは最近になって担当課は回答を前進させてくれた。
 実際に相談のあったケースというのは、2人の障害児を養育なさっている家庭で、生活実態から考えてとても12時間で足りないことははっきりしていた。最初の窓口の対応は12時間以上増やせないというものだった。そこで家族の方と一緒に交渉に及んだが、どんぶり勘定の増加しか認めない。これはおかしいとご家族に毎日の介助の必要性をリアルタイムで書いてもらい、3度の交渉を持ち、最後は課長も出てきてくれて再度会議を持ってもらい、毎日の介護状態にあったプランの満額回答を得ることが出来た。
 ある方は80歳を超えるお年寄りが知的障害者を見ておられるケース。お父さんはいらっしゃるが不規則勤務。とてもお年寄り一人では障害者をみられないとおっしゃる、理の通った話だ。でも、お父さんが窓口に行かれると担当者は一時保護の日数増加を拒んだという。ところが今度はお年寄りと私で行くと態度は豹変。もっともなこととすぐに認めてくれたのである。
 
 このように役所は市民が制度をよく知っていないことにすぐつけ込んで、いわゆる「一般常識」なるものを楯にとって説得を試みる。これが成功すればあとは知らん顔だ。

 役所に行ったとき言うべきことは言おう。あなたのその発言は、法のどこに書いてあるのか。何を根拠に言っているのか見せてもらおう。これで行き詰まってしまう係員は多いのである。役所というところは、法令で仕事をしているように市民は考えているが、実際には物知り係員の「聞きかじり」で仕事をしていることの方が圧倒的に多い。この点ゆめゆめ気をつけることである。

2010年7月6日火曜日

ホームページが上手く立ち上がらない

 夕食後から頑張ってホームページを立ち上げようとするが立ち上がらない。プロパイダ推奨の作り方が優先してしまって、ホームページビルダーからのサイト転送がうまくいかない。ヘルプを見てもわからないし、結局プロパイダに照会することにして、今日はこれで打ち止めにする。

 今日は相談の中の所得税市民税と保険制度の関連の話。ある方は、老齢年金を受給されていた。ご自身は寝たきりという状態で、年金も一定の金額があったため、所得税を源泉徴収されていた。確定申告のお知らせが来てもなんのことかわからず、そのまま放っておかれたのである。他の人より妙に各種料金が高い気がする。そんなところから相談は始まった。
 所得税には障害者控除というのがある。これは、身体障害者手帳や療育手帳、精神保健福祉手帳をもっておられる方が対象であるが、福祉事務所長が認めれば、寝たきり老人や介護の必要な老人もこの障害者控除の対象になる。早速この制度の申請をすると、特別障害者として認定する旨の通知があった。

 このため、確定申告し、障害者控除と奥さんの扶養控除をとった。所得税は全額戻り、市民税まで非課税になった。このため、介護保険料のランクが下がる。後期高齢者医療のランクが下がるという事態になったのである。

 これなんかは、制度が周知されていない典型的な事例である。制度として知っていても、自分は障害者には該当しないだろうという思い込みもある。ちょっとしたことで負担が大きく減る。生活が厳しくなってきた折みんなで注意したい問題だと思う。

2010年7月5日月曜日

生活保護に関する相談

 今日はこれまで受けた生活保護の相談について触れたい。

 この相談の特徴は、相談者が法も厚労省も認めていない暴言を放たれることから発することが大きな特徴だ。一緒に役所について行って、ワーカーの方にあなたとその見解は何に基づきものか聞くと答えられない。又は「そんなことは言っていない。」とくる。相談者がおっしゃるのは、「私一人の時の対応と、あなたと一緒に行ったときの対応はまるで違う。」これにつきるのだ。高槻市は転居は1回しか認めていない。敷金礼金ゼロのゼロゼロ物件しか認めていない。何回も転居しているからダメ。住所がないからダメ。全て嘘である。
 医療券の取扱についても、必ず福祉事務所へ取りに来いとくる。何故生活困窮者がバス代を払ってまで役所へ行かなければならないのかわからない。年金をまとめて遡ってもらったら全部返せとくる。しかし、自立助長に必要な部分については返さなくてもいい。そんな配慮は全くないのである。

 生活保護基準が知られていないことも問題だ。高槻市の在住の単身生活者の場合、20歳から40歳で83700円、41歳から59歳で81610円、60歳から69歳までが79530円、70歳以上が75770円だ。これに42000円までの家賃実額が上乗せされる。さらに、1級障害者は26850円、2級障害者は17890円の加算がつく。その他にも加算は色々あるし、教育扶助、介護扶助、出産扶助、葬祭扶助など色々ある。

 保護を受けると親族に迷惑をかけるという人がいる。もちろん、扶養できる資力があるのにしないというのは問題だけれど、扶養義務者の生活を破壊してまで援助させることを生活保護法は求めていない。扶養収入については福祉事務所がいくらいくら援助しなさいと求めるべき問題ではなく、援助があったその実額を収入として認定され、保護費が減額されるにすぎない問題なのである。

 外国人にだって保護の請求権はある。(日本国内で就労が認められている場合に限る)

 とにかく制度の実態が知られていないことが一番問題で、不十分ではあるが、この制度のよさをみんなに知ってもらって利用していただきたいと思う。厚労省は生活保護の補足率をえらく高く発表したがとても信じられない。やはり学者さん方の定説になっている20%台というのが正しい数値ではないだろうか。

 もっと利用しやすい制度として使ってほしい。それが私の願いなのだ。

私の相談

 私は今、相談活動を強化しようと頑張っている。

 「相談があったらどうぞ」と言うと、必ず帰ってくる突っ込みがある。「夫婦の問題も相談にのってくれるンか」と。これはちょっと難しいので勘弁させてもらっている。

 しばらくは、この相談についてどんな事例があるのか書かせていただきたいと思う。

 まずは年金相談から。
 
 年金については年金特別便に関するものがある。今は昔の感があるが、昔は大企業も人を雇用するのに最低限のルールは守っていた。だから、今の水準で雇用というものを考えてもらって厚生年金歴を判断するのはちょっと待てということになる。一つのケースではあるが、2~3ヵ月の間、その人は生命保険会社で外交の仕事をしていたことがあった。それも小さな子どもの手を引いて勧誘に回っていた程度のもので、ご自身は会社が厚生年金を掛けてくれているなんて思いもよらなかったのである。それがお話を細かく聞く中で明らかになった。社会保険事務所に連絡してもらって聞くと、やはりその時のものが漏れていたという。その方はすぐに社会保険事務所に手続きに行って、遡及受給されたというわけである。

 この他に目立つのは障害基礎年金の問題で、「私など該当しないと」思っている方でも結構該当する場合があること。精神疾患に幅広い体系があることについてご存じない方も多い。役所の窓口にベテラン係員がおらず、ほとんど嘱託職員のために障害福祉の体系的学習が出来ておらず、一つの申請があってもそれに伴う他の申請の案内が出来ていない事例、医療知識のない職員が勝手な判断をして年金診断書そのものを渡さないという事例もある。在職中に経験した事例であるが、信じられないことであるが、共済組合の担当者が特例を知らず、自分の判断で出ないと考えて審査そのものをしなかった事例もあった。
 特別障害者手当を二つ以上の障害がないとダメだと考えられていて、ADL判断で受給できる道があることが知られていないこともある。
 
 年金については、もっと相談を受ければ色々と出てくると思うが、その方の生活費に立ち入るという極度にプライバシーに迫った問題であり、信頼を得ないと本当の相談には至らない。まだまだ入口の段階にとどまっている感じがするが、今年になって3年間のおつきあいの中から私を信用していただいて進展したケースがあったがこれは本当にうれしかった。こういう事例を何度も積み重ねていく中で、プライバシーが確実に守れる和田たかおということになれば、さらに相談活動が広がっていくのではないかと期待している私なのである

2010年7月3日土曜日

失敗の一日

 今日労働組合の会議で挨拶して相手に恥をかかせてしまった。率直にわびるしかない。
 私としては、相手の行動をたたえるつもりで言ったことであった。「あなた方、今はインディーズ系の組合も、その強い自主性、主体性、協同、連帯の中で営まれているその活動は、市民系インディーズの運動と一体となって、将来は連合や全労連系の労働運動を逆に引っ張っていくことになるだろう」と言ってしまったのだ。私に全く悪気はなかった。しかしその場はしらけかえってしまった。
 その場にいた役員の皆さんは、現在は小なりといえども、今も自分たちは労働運動の中核をなしているのだということを自負されているのだと言うことを知らずに私が発言してしまったということだ。私の方は思っていることをそのまま言っただけではあるがそれではすまない。相手にとっては、「現状認識を誤っている。」ということになる。私としては認識不足であったことを率直にわびるしかない。認識不足と言われればそれも甘受するしか仕方がない。誠に申し訳ない発言であったと思う。明日、早速委員長にあって謝罪してこようと思う。長期間労働運動から遠ざかっていて、ぼけていたとしか言えない発言をしてしまった。気になって仕方ないが明日まで待つしかない。

 そんな中でNHKの9時のニュースを見る。最初に25分間はワールドカップのニュースで、私以上にぼけた脳天気な情報が続く。今は参議院通常選挙中。ニュースなんてなんぼでもあるだろうと思うが、全くやらない。そんな中で、大相撲でばくちをやっていた力士は確認できなかったという臨時ニュースが入ってきた。何ともはや脳天気な状態が続いているようで・・・。そういえば高槻市長も定例会議の最後の挨拶で、ニッポン頑張れコールをやっていた。これには思わず笑ってしまった私であったが、私もついさっきまでは脳天気だったと気づいてまた落ち込むという一日であった。