2010年6月16日水曜日

議会質問の下打ち合わせ

 今日も先生について、議会棟に行って来ました。

 議会質問の下打ち合わせの為です。相手は水道と国保。

 水道は橋下知事の肝いりで府営水道を安くした分、その差額の約半分を原資にあてて水道代を安くするというものです。私たちの主張は、単身のお年寄りに手厚く安くする分をあてるべき。特に厚労省が今年3月に発表した国民年金老齢基礎年金の受給者の平均受給額は月額49000円。これより低い所得で貯金をとりつくずし、生活しておられる老人も多々おられる。この方々にかかる基本料をもっと安くせよという主張です。当局の主張は、こうした方々には既に原価割れした料金で水道料金を徴収しており、これ以上値下げする考えはないと。私たちは、水道は自治体が経営するライフライン事業の基本だから、原価計算から水道料金を出すのではなく、老齢生活困窮者をどう処遇していくか、単に水道事業の問題ではなく、市全体の問題として一般会計から一部負担する「敬老水道料金」のようなものがあってもいいのではないか、現に生活困窮世帯を無料にしている自治体もあると反論しましたが、論議は平行線のままでした。
 次は残った半分をどういう事業に充てるのかという問題です。私たちは、急いで救急センター、病院、人工透析科のある診療所など医療機関への埋設給水管の耐震化率を最優先して引き上げること。避難地に指定されている学校や公園などの幹線の耐震化率を次に優先することなどを求めたのですが、極めて曖昧な回答でした。そして、「耐震化」の中身について聞いていくと、さらにいい加減な内容が・・・。耐震化といっても準耐震化と耐震化の二通りがあって、国は準耐震化でも「耐震化したもの」と扱っているという返事です。トイレの排水などに使う、いわゆる「中水」の確保や、高層マンションの縦の給水に至っては何も考えていないというお粗末さでした。

 次は国保の問題です。ここでも主題はお年寄りの貧困問題です。これまで全額受け取れていた年金が、介護保険料の徴収で目減り、国民健康保険や後期高齢者医療の創設で目減り、最近では市民税の徴収で目減り、この間のお年寄りいじめはあまりにもひどいものがあります。
 国保料には法にいう「減額」と条例にいう「減免」、さらに、お医者さんにかかるときの一部負担金の費用を減免する「一部負担金減免」があるのですが、減額は本人からの申告がなければしてもらえませんし、減免は事業倒産や失業などの不測の事態に限られていて、単に年金の金額が低いだけでは減免してもらえないのです。ところが、条例には「市長は災害、貧困等により生活が著しく困難であるもののうち、必要と認められる者に対し保険料を減免できる」と定めているのにです。月49000円の年金で生活する人は貧困者ではないという妙な理屈で、これではこの条文が泣いてしまいます。
 さらに一部負担金の減免に至っては、昨年度実績がたったの1人(高槻市の人口は約36万人)という実態なのです。明らかにPR不足。市は「国民健康保険便り」という冊子をつくっているのですが、これにもほんの少ししか載っていません。これに対する返事は、限られた冊子にどこまで書くかは難しい問題と。そうではない、市民の立場に立って、生活のなかなか立ちゆかない人にどんな援助が市として出来るのか取捨選択して掲載すればいい。その立場がないだけのことと反論しました。しかしこれも平行線。ただ、当然あるはずなのに、市民の前に明らかになっていない、「減免」「一部負担金の減免」のガイドラインを後日提示するという約束はして帰ってくれました。

 市民の方々からから出されている「国民健康保険制度の改善を求める請願」については、もちろん賛成の立場です。

 明日は今日の話し合いを受けた高槻市議会福祉企業委員会。夕方からはJR高槻駅前で、とめよう戦争への道!百万人署名運動を行います。

1 件のコメント:

  1. 本当に苦しんでいる人々への視線が大切だと思います。一部負担金の減免制度の実績が高槻市で昨年度実績でたった一人ですか・・・・。何のための制度かと思いますね。今後もこのブログで積極的な発信をお願いします。

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