2010年7月5日月曜日

私の相談

 私は今、相談活動を強化しようと頑張っている。

 「相談があったらどうぞ」と言うと、必ず帰ってくる突っ込みがある。「夫婦の問題も相談にのってくれるンか」と。これはちょっと難しいので勘弁させてもらっている。

 しばらくは、この相談についてどんな事例があるのか書かせていただきたいと思う。

 まずは年金相談から。
 
 年金については年金特別便に関するものがある。今は昔の感があるが、昔は大企業も人を雇用するのに最低限のルールは守っていた。だから、今の水準で雇用というものを考えてもらって厚生年金歴を判断するのはちょっと待てということになる。一つのケースではあるが、2~3ヵ月の間、その人は生命保険会社で外交の仕事をしていたことがあった。それも小さな子どもの手を引いて勧誘に回っていた程度のもので、ご自身は会社が厚生年金を掛けてくれているなんて思いもよらなかったのである。それがお話を細かく聞く中で明らかになった。社会保険事務所に連絡してもらって聞くと、やはりその時のものが漏れていたという。その方はすぐに社会保険事務所に手続きに行って、遡及受給されたというわけである。

 この他に目立つのは障害基礎年金の問題で、「私など該当しないと」思っている方でも結構該当する場合があること。精神疾患に幅広い体系があることについてご存じない方も多い。役所の窓口にベテラン係員がおらず、ほとんど嘱託職員のために障害福祉の体系的学習が出来ておらず、一つの申請があってもそれに伴う他の申請の案内が出来ていない事例、医療知識のない職員が勝手な判断をして年金診断書そのものを渡さないという事例もある。在職中に経験した事例であるが、信じられないことであるが、共済組合の担当者が特例を知らず、自分の判断で出ないと考えて審査そのものをしなかった事例もあった。
 特別障害者手当を二つ以上の障害がないとダメだと考えられていて、ADL判断で受給できる道があることが知られていないこともある。
 
 年金については、もっと相談を受ければ色々と出てくると思うが、その方の生活費に立ち入るという極度にプライバシーに迫った問題であり、信頼を得ないと本当の相談には至らない。まだまだ入口の段階にとどまっている感じがするが、今年になって3年間のおつきあいの中から私を信用していただいて進展したケースがあったがこれは本当にうれしかった。こういう事例を何度も積み重ねていく中で、プライバシーが確実に守れる和田たかおということになれば、さらに相談活動が広がっていくのではないかと期待している私なのである

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